こんにちは、3児の父であり看護師歴15年の直也です。
わが家は3人の子どもたち全員が、だいたい2歳終わり~3歳(トイトレ終了時期)になるまで布おむつで育ててきました。(遠出の旅行のときだけは紙おむつ)
結果、布おむつという選択で間違いなかったなと実感しています。
ですので今回は私の実体験を通したレビュー記事です。
- 経験から言える布おむつのメリット・デメリット
- 私が布オムツをオススメする理由
子どもを布おむつで育てていくか、もしくは紙おむつで育てていくか、この2択は誰もが育児と向き合ったときに初期段階で悩むポイントの1つだと思います。よって本記事は、以下のような悩み・迷いがある方に読んでほしい記事となっております。
- 出産を間近に控えて、布おむつで育てるか紙おむつで育てるか迷っている。
- 周り(親など)から布おむつをすすめられるけど、何がいいのかわからない。
- 布おむつで子育てした人の感想やメリット・デメリットを教えて欲しい!
<この記事の価値>
本記事を書いている私は国家資格の正看護師として15年以上現場で働いてきました。小児看護の知識・人体の解剖整理の知識・皮膚の観察技術を習得し、オムツ交換の重要性も理解しています。
また3人の子育てをしており、子育ての実体験と看護師としての経験から総合的にお伝えすることができます。
本記事は紙おむつでの子育てを反対するものではありません。子育て方法は自由ですから、たとえ紙おむつでの育児を選んだとしても子どもは健康的にすくすく育つでしょう。
最近は優れた紙おむつが多数あり、ケースバイケースで使い分けて育児の負担を減らすのがベストと考えます。
今回は、基本方針として紙おむつか布おむつかで悩んでいる方へ、少しでも参考になればという意図で書いております。読者の方のお役に立てれば嬉しい限りです。
布おむつのメリットとデメリット
最初にメリット・デメリットを全てお伝えします。
3つのメリット
- 経済的にコスパが良い
- 赤ちゃんの皮膚に優しい
- おむつ外れ(卒業)が早い
3つのデメリット
- 洗濯する手間がかかる
- オムツ交換の頻度が高い
- 親が排泄物を処理することに抵抗がある
「あぁそういうことね」という方はここまででお読みいただきありがとうございました。
「どういうこと?」と思う部分があればぜひ続きをご覧ください。
それでは各項目ごと詳細を説明していきます。
布おむつで子育てするメリット
メリット①:経済的にコスパが良い
このメリットは誰でも思いつくのではないかと思います。
「おむつ代を安くするなら布おむつだけど…」と悩む方が多いんじゃないでしょうか。
でも本当に、最近の円安や物価上昇の影響でバカに出来ない問題です。毎回紙おむつを買うと高いからね。
この経済的メリットは圧倒的に布おむつの特徴です。
メリット②:赤ちゃんの皮膚に優しい
素材という意味では紙おむつでも赤ちゃんの皮膚に優しいものがたくさん出ています。
それよりも私が言いたいことは、むしろ紙おむつが心地よすぎるということなんです。
布おむつはオシッコなどの水分を吸収しても濡れてますし、固形ウンチをすると布に乗るだけです。だからこそ、布おむつに排泄することで得られる不快感が重要なんです。
布おむつに排泄→不快→泣く→親が気付いてオムツを換える。
だから常に皮膚の清潔が保たれて肌に優しい。
これが布おむつの方が赤ちゃんの皮膚に優しいという理由です。
紙おむつでは心地よすぎるがゆえに出ていても安心して眠れるんですよね。しっかり吸収してくれる上にいつまでも肌触りはさらさらですから当然です。
だからおむつの中が湿った環境にさらされている状態が長い。
湿潤環境は一般的に考えて不衛生であり皮膚トラブルを招くリスクにもなりやすいです。(一般的に、です)
「夜眠れる方が大事!」って言う人がいるかもですが大丈夫。子どもは小さいうちは寝るのとなくのと栄養を摂るのが仕事です。安心できたらすぐ寝ます。
メリット③おむつ外れ(卒業)が早い
これは②にも関連します。
オムツでの排泄が不快と感じれば、人は自然と不快の少ない方法を探します。そのときにもしトイレで練習できるまでに成長してたら、それはトイレで排泄することを選ぶでしょう。
→だって圧倒的にトイレでの排泄の方が爽快なんですから。
これが紙おむつの場合を考えてみましょう。おむつ内での排泄がそれほど不快ではないため、トイレでの排泄の必要性を理解するまでにさらに時間がかかります。
→トイレに行ってズボンを下ろしてもらって…よりも今出した方が爽快なんですから。
これは同じ条件で比較したわけではないので推測にすぎませんが、理解していただけると思っています。
以上が私が思う布おむつのメリット3つです。今後はデメリットについて細かくお伝えします。
布おむつで子育てするデメリット①:洗濯する手間がかかる
一番のデメリットは手間が増えることではないでしょうか。
洗って選択して干して畳んでまた使う。
ウンチの場合は手洗いして落としてからバケツに水を張って漂白剤を入れて漬け置きしておく工程も増えます。
また水分量が増えてオシッコの量が多くなってくると、布おむつを厚手にして当てることも必要です。そうなるとさらに洗濯物は倍増します。
ただし、慣れればなんてことない作業です。白くきれいになった布おむつは干していて気持ちが良いものです。
また布おむつカバーも可愛いものがたくさん出ています。成長してきたら、子どもの好きな絵柄なんかをチョイスしてあげると子どもにとっても排泄が楽しいコミュニケーションにもなります(^^)
布おむつで子育てするデメリット②:オムツ交換の頻度が高い
これはメリットにあった「不快により泣いて教えてくれる」ということから交換すべきタイミングが増えるためです。
だからこそ皮膚が衛生的に保たれるというメリットにつながってくるわけですので、そもそもそんなにおむつ交換をしたくない!という方にはデメリットになります。
とはいえ排泄物からその子の体調を管理することは重要なことですし、小さいうちはおむつ交換は大事なコミュニケーションの機会です。笑顔で話しかけながら出たことを喜ぶのは素敵な時間です。
書いていて思ったのですが、むしろメリットですね。
布おむつで子育てするデメリット③:親が排泄物を処理することに抵抗がある
これはそもそも論ですね。
私は看護師なので、仕事上排泄物に慣れていることもあります。さらにそれが自分の子どものものであれば手に付こうが顔に飛ぼうが「そうかそうか(´ω`*)」としか思えません。幸せが上回るので苦痛はゼロですね。
これは一般の方だとそうはいかないかもしれません。子供が成長するにしたがって、最初は色のついた水分だった排泄物は徐々に固形になり、食事に影響されてゆるくなったり不消化だったり、ニオイも出てくるでしょう。
そういったものが付いた布をきれいにするわけですから、そもそも抵抗があれば続かないかもしれませんね。
ただ、先ほども言った通りある程度は慣れなので、それ以上に「経済的に!」などのメリットが上回っていれば続けていく内になんでもなくなります。
看護師として働き始めたときは排泄物に抵抗がありましたが、今では「しっかり出て良かったですね」と患者さんと喜びあってますw
まとめ:悩むなら一度布おむつでの子育てを経験してみることをオススメします
メリット・デメリットを踏まえた上で言えることは、「悩む余地があるなら布おむつからスタートしよう」ということです。
〖悩む=「絶対に嫌」ではない〗ということです。だったら続けていくうちにきっと慣れます。手間なんてさほど気になりません。
使い方だって簡単です。布おむつカバーにたたんだ布おむつを入れ込んで履かせ、あとはマジックテープをお腹前で止める。紙おむつと一緒です。
それよりもメリットが大きいからです(^^)
布おむつをオススメする上での注意点:育児環境による
最後に注意点です。
一概に布おむつをオススメしてきましたが、これはわが家が夫婦協力しあえていたからという理由も大きいです。
夫が協力的ではなく、一人で家事もこなし育児もやり休む時間もないという環境では厳しいのかもしれません。
固定観念に縛られすぎて、「赤ちゃんのためには」「経済的には」と自分の首を絞めてお母さんが疲弊しすぎては意味がありません。
おむつ交換や排泄動作を通して、赤ちゃんと微笑ましいコミュニケーションを取ってこそ意味があるものです。
そのためにはお母さんが心穏やかで笑顔でいることが最重要ですからね。「子どもの幸せは母親が幸せでいること」「育児は親が子に教えられて育っていくもの」です。本質を見失わないようにとお伝えして終わりたいと思います。
これからのエンジョイ子育てを応援しております☆
ここまでお読みいただきありがとうございました!