専業主夫として

〖アドラー心理学〗夫婦の距離感が難しいと悩んでいたが、一つの結論が出た《課題の分離》

夫婦の距離感
  • 夫婦の距離感って難しい。
  • 昨日まで愛していたのに、今日はもう顔も見たくない
  • なんだか裏切られた気持ち…
  • モヤモヤしてどうしたらいいかわからない

そんなご夫婦の関係でお悩みの方に、私の体験や考えが少しでも参考になれば幸いです。

 

理想の夫婦関係ってどんな夫婦ですか??

夫婦がお互い愛し合っている関係がベストなのはわかります。

しかし、その考え方にもリスクがあると感じています。

なぜなら、「お互い愛し合っている」というのはこちらが一方的に考えているだけだからです。

ふとしたとき、距離感のズレを感じます。

「あれ?なにかおかしい」

その積み重ねで、大きな溝が生まれます。

もしかしたら1つの出来事で愛情が一気にゼロになる可能性もあります。

その場合、きっと大きなショックを受けるのは、「お互い愛し合っている」と思っていた側だけです。

この状態を回避するために、アドラー心理学を応用して考えたいと思います。

〖夫婦の距離感〗結論:お互い干渉しない

愛していると、どうしても見返りを求めます。

こちらがこんなに愛しているのだから

しかしそれはリスクです。

愛すれば愛するだけ、すれ違いがあった場合に「裏切られた」と感じるでしょう。

厳しい言い方をするとこれは独りよがりです。

所詮夫婦は他人。

お互いをコントロールはできないのです。

だったら、アドラーの言う「課題の分離」をして、相手が幸せそうならそれでいいじゃないかという思考にチェンジする必要があります。

「そんな簡単に言うなよ」という意見もあるでしょう。

例を出して考えてみたいと思います。

課題の分離とは

アドラー心理学を題材にした著書:「嫌われる勇気」ではこんな例が挙げられています。

宿題をしない子どもに対して、親が宿題をしなさいと言う。

しかし宿題をするかしないかは子どもの課題であって親の課題ではない。

親は土足で子どもの課題に踏み込んでいるから衝突が起こる、と。

親だから子供の面倒を見るのが当たり前、という考えは通用しないのです。

「勉強をしない」

その行動によって得られる結果に最終的に影響を受けるのは誰か?

という視点で考えることが重要と言います。

この場合は、勉強をしないで知識を得られなかったり成績が落ちたりするのは子どもです。親ではありません。

親の目的は、将来の子どもの未来のために、ということでしょうがそれは子どもの課題なのです。もしくは世間体で、となりますがこれは他者の課題をコントロールすることができませんので、そもそも無理ですね。

具体的:私の事例

私の例を1つ。

先日、妻が飲み会に言って2時に帰宅しました。

19時ころに行ったきり全く連絡が取れませんでした。

夜中になり心配になった私は、親御さんに「何か聞いてないか」聞いたり、お店に「まだいるか」と電話したり、挙句の果てに事件や事故に巻き込まれたのかと思って警察にも連絡してもらいました。

しかし、結果的には、なんてことない大人数の職場の飲み会で、普通にケロッと帰ってきました。

それどころか、「そんなに心配しなくていい」とまで言われました。

私は、無事に帰ってきた安堵とともに、極度の違和感を覚えました。

数日たってそれは怒りにも似た感情となりました。

違和感と怒りの原因

嫌われる勇気を読みながら、私の感情の原因を考えました。

違和感の理由

  • 私は眠れないほど心配していたのに、妻は心配させたと思っていない
  • 警察に連絡した事実を聞いても呆れていた
  • いまだ独身のような立ち振る舞い

完全に何かがすれ違っている。この溝は致命的だと感じたのです。

心配した理由

そもそもなぜこんなに心配していたかを整理します。

  1. 妻は遠距離恋愛中に、クラブでお酒で酔わされて大きな失敗をしたことがある
  2. 今回の飲み会が車で40分先の離れた場所だった
  3. 当初飲まない予定だったのに、「きみが飲まなきゃ始まらない」と言われ急遽飲むことになった
  4. 行きは乗り合いで行ったため妻は足がなかった
  5. 飲み会のメンバーは、職場の男性上司、仕事先で知り合った男性、他。全部で4~5人と聞いていた。
  6. 職場関係の飲み会なのに、職場の人は知らないだろうと話していた。
  7. 翌日も仕事なのに1時半過ぎても帰ってくる様子もない
  8. 美容関係の仕事で夜更かしは避けたいはずなのに帰ってこない
  9. 22時台に既読となったのを最後にLINEも読まれていない
  10. 電話は鳴るので電池はある
  11. お店の終了時間から帰宅時間を計算してもとっくに着いていていい時間を超えている
  12. 幼い子供が3人いるのに心配じゃないのかという疑問
  13. 年齢の割に童顔で人当たりも良くてモテる
  14. 性には疎い
  15. お酒にはだらしないイメージがある
  16. ニュースで、酔わせて強姦して動画に撮って泣き寝入りするしかないという話を見たばかりだった

そんなことが複雑に絡み合って過度に心配になってしまったということです。

中でも1番は、遠距離恋愛中のお酒の失敗です。

もっと近くにいてあげたら…。もっと気にかけてあげれば防ぐことが出来たのかもしれない。

という後悔を何年も引きずっています。

ここでの苦悩もアドラーを応用して考えます。

アドラーは言う〖トラウマは存在しない〗

私はまだ過去を引きずっている

私は過去を引きずっています。

当時の衝撃と、病むほどに悩んだ日々は忘れもしません。

だからこそ、今度は危ない時は救いたいし、妻には幸せでいてほしかったのです。

しかしこれは課題の分離が出来ていない証拠

他人の人生を生きているようなものです。

そしてもう一つアドラーは言います。

トラウマは存在しない。

私は過去に影響されている。つまりトラウマです。

しかし、アドラーは今の目的のために過去を利用しているだけと言います。

トラウマとは

過去の出来事の影響で今の言動が決まっていると思うこと。

これはフロイトの原因論という心理学が利用されています。

しかしこれでは解決策は見出されません。

アドラー的には、今の目的のために過去を引きずるという手段を取っているだけと言います。

「目的を変えよ」と。

「課題を分離せよ」と。

 

ちょっと長くなってきたので、具体的な話の続きはまた次回。

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