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〖38歳で救急搬送された話〗不整脈と息苦しさと手足のしびれと血の気が引く恐怖感

先日私は救急車で搬送されました。

人生で初めての経験だったので、状況説明をしておきたいと思います(@_@;)

<私はこんな人>

  • 元看護師
  • 3児の父
  • 今は専業主夫

体調不良と救急要請まで

私は子どもたちのために夕飯の肉じゃがを作り終えたときでした。

フッと一息をついて椅子に座りました。

長男のマイクラを眺めながら、

私
「初めて作った肉じゃがを子どもたちは食べてくれるかな~?

なんて楽しみにしていたものです。

そのとき…

急に胸が苦しくなってきたのです。

私
「息がしずらい…」

妻(看護師)にLINEで

「職場のパルスオキシメーター借りてきてくれない?」

と打ちました。

しかし、返信を待てずしてどんどん症状は悪化。

「調子が悪い」

そして電話。

「ちょっと、具合悪いから帰ってきたら受診したいんだけど」

と。

そして車で40分のところに住む母親にも連絡し、

「受診に行く間、子どもたちを見ててほしいんだけど」

と。

その頃症状はどんどん悪化し、

ガーミンの腕時計に表示された脈拍数は140という、安静時にしては驚異的な数値。

妻にもう一度電話して

「悪いんだけど救急車呼んでくれる?」

と。

  1. 息が吸いずらく苦しくなり
  2. 動悸がして
  3. しゃべりずらくなり
  4. 手足がしびれ始めて
  5. 頭がボンヤリし始めて
  6. 全身の血の気が引いていくのがわかった

これは「死」を意識せざるを得ない状況でした。

目の前にいる小さな子供たちはどうしよう???

 

私
「子どもたちの目の前で倒れるわけにはいかない!」

 

そう思って、入院用の荷物をまとめました。

妻が到着(帰宅)

玄関で座って待っていたところに妻が到着。

「大丈夫!?顔真っ白じゃん!」

 

私は、その場で倒れてもいいように、自分の体調と状況を伝えました。

  • 何時から症状が出始めたか
  • 両手はしびれるが挙上できる
  • しゃべりにくいが呂律は回っている
  • 脈拍は140回だが不整はない

そして救急車到着

連絡からどのくらいで到着したのかはわかりません。

救急車まで数人でストレッチャーで担ぎ込まれて乗車しました。

救急車の中で心電図をつけて、問診を受けつつ状態を伝えました。

救急隊は状況を整理してから病院へ搬送の連絡となりました。

そのときは脈拍は110台とやや落ち着いていましたが、基本的には60台がベースなので動悸はまだまだしていました。

病院へ到着し、検査

病院では心電図、胸部CT、レントゲン、血液ガス分析、採血を行いました。

循環器にもコンサルトしたようで専門の医師がきていましたが、当科ではないとのことでサーっとはけていきました。

血液ガス分析の結果、カリウムが2.9という低い値だったことがわかり、点滴で補正しました。(通常は3.5~4前後)

カリウムは心臓の動きに直結する大事な電解質なので、この値が乱れると不整脈が出ます。

ひどいときは命に関わる不整脈となる恐れもあります。

病院ではそれ以上はできないとのことで、点滴後に帰されました。

説明することの重要性と安心感の違いを実感

  • 2度目の血液ガスでカリウムの値が正常値近くまで上昇したこと。
  • 心拍数が100~110で落ち着いていること。
  • これ以上検査ができないこと。

以下のことで退院となりました。

しかし私は不安です。

血液ガス上、PO2(酸素)が68という低い値であったこと、まだ胸の圧迫感が取れていないこと、全身のだるさなどから、改善したという実感は全くありませんでした。

しかし担当した研修医の先生は、

  • カリウムの異常と断定はできませんが、
  • 考えられるカリウムの補正はしました。
  • 夜間なのでこれ以上検査はできません。
  • 明日かかりつけ医にみてもらってください。

と。

そもそもかかりつけもないし。。。

看護師さんに脈拍が100~110から下がらないって気になります。

と伝えると、「環境がいつもと違いますからね」と早口で一言。

私
なんだこの対応は!?

自分が担当ならこんな心のない下手くそな対応は絶対しないのになと強く感じました。

 

この状態でそのまま夜に帰ることの不安は大きかったです。

迎えの車に乗って自宅を目指しましたが、また息が吸いきれない苦しさが起こり、引き返してきました。

息苦しさは「死」を連想させる症状です。

病院に戻ってからは心電図をつけたりなんなりして、、

今度は上級医が出てきました。

PO2は低いけどSpO2は正常。心配ない理由としては、

レントゲンや胸部CTでは異常はなかったことがはっきりしています。

気管支も問題なく、データや画像に出てこない原因としては

  • 喘息の発作か
  • 過換気症候群

のどちらかの可能性もあります。

その断定にこれ以上検査はできませんので、後日地域の内科を受診してください。

喘息発作のときのために吸入薬を処方しておきます。

 

この説明なら納得がいきます。

喘息と睡眠不足からの過換気症候群だったのかな。

と。

無事にその日は自宅に帰って夜眠ることが出来ました。

救急車~救急病棟で感じた説明による不安と安心感

不安に寄り添うことの大切さを学びました。

話を聞くだけで、「理解者がいる」という安心感を与えるものです。

仕事だけやってる看護師には、不安を感じる患者さんへ安心感を与えることはできないでしょう。

説明が不足している研修医と、可能性をつぶしていって残された状況を整理して伝える上級医の説明力の違いも実感しました。

翌日の町医者への受診での圧倒的安心感

翌日、紹介状を持って近所の呼吸器内科に受診しました。

紹介状をみた医者の開口一番は、

「こりゃ過換気だね!どこからどうみても過換気の典型的な症状だよ」

と一言。

そこから、全身がアルカリ性に傾いて、細胞内と血液中の浸透圧によるカリウムの流出など、詳細な説明をいただき、安心しました。

診察から数秒でこの安心感。。。

この差はなんだろうと考えました。

やはり、根拠を持って断言し、さらにそれをわかりやすく説明する力なんだと思います。

自分にも置き換えて良い勉強になりました。

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